アメリカでは当たりまえ!日本人が捨てるべき国民性

 

どうすればもっとカウンセリングの敷居を下げられるんだろう、と日々思うのです。
今日はそんなことに触れた書籍について

そこには、日本人の捨てるべきある特徴が…

アメリカ人は気軽に精神科医に行く 著:表西恵 2015年 ワニブックス





アメリカにてサイコロジスト
(国家資格で、医者と同等の能力や権利をもつ専門職)
として働く表西先生から見た、
精神科にかかる人や文化の
日米比較が書かれてあります。

結論から言って、
タイトル通りアメリカ人の方が
精神科に通うということの
ハードルが数段低いようです。

日本人ももっと気軽に
精神科ないしはカウンセリングに
通って貰えたらなと思います。

心の病 ≠ 心が弱い人

最近では、
うつ病やパニック障害など、

メンタルヘルスに関するワードが
メディアでよく取り上げられ
馴染みのあるものになって来ました。

また自殺のニュースをみて
「最近の若者はメンタルが弱いなあ」
なんてつぶやく人もいたりします。

そんな心の病気や自殺は
本当にメンタルが弱い人なのでしょうか。

診断名や症状はよく取り上げられても
発症のメカニズムについて
説明されているものは
まだまだ少ないと感じます。

脳の神経伝達物質のバランスが崩れた状態
が心の病気の正体です

つまりメンタルが弱いから
心の病気にかかるのではありません


日本人の国民性

そんな風に
心を病んでいるのは
メンタルが弱いからだなんて
偏見はどこから来るんでしょうか

著者の経験によると
「日本人は、自殺を考えるような
ギリギリの限界状況まで、
心の病気の専門家を訪れない傾向がある」
と言います。

つまり、極限まで
人に頼ろうとせず
耐える、我慢している
という事だと思います。

また、企業で働く人の中に
メンタルの不調を理由に
休職、退職する人が増えていますが

そんな人たちは
メンタルの弱い自分は恥ずかしい、

転職活動で
なぜ前職を辞めたのか訊かれ
答えづらいなど

心の病気に罹る事、精神科にかかることは
恥ずかしい事、我慢弱いダメな人間

と思う風潮があります。

我慢することは素晴らしいことだ
仕事がしんどいのは当たり前だ
恥をかかぬように生きよ

というのが、昔から根強く
日本に残る国民性だと
著者は指摘します。

このことが苦しみを感じる人を
がんじがらめにし、
対処や治療が遅れ
心の病気になってしまうのだと感じます。
心の病気は我慢しても治りません。
むしろ悪化させるのみです。

また、精神科でもらえる薬
たとえば睡眠薬や抗うつ薬
を飲むことさえ隠している人が
圧倒的に多いと私は思います。
 
メンタルが弱い人間は

出世コースから外れるから
隠さなければ

と社員に思わせるような
社会からの偏見を感じる
雰囲気もそこにはあるようです。

心の病気を抱えた社員を
メンタルの弱さと判断する
会社も、自社のマイナスに
気付いていない事の方が
恥ずかしいことかもしれません。


我慢できない=メンタルが弱い
精神科に通うのは恥だ

もうこの国民性は捨てるべきです

アメリカ人は気軽に精神科医に行く

著者のもとに
カウンセリングを求めてくるアメリカ人は
「ペットが死んだ」「失恋した」
「ちょっとカウンセリングにいってくる」
などなど、日本と比べて随分
軽いノリのようです。

いい意味で
アメリカ人は
我慢しない文化なんだと思います。

我慢したってどうしようもないことに
ひとりで苦しむくらいなら

カウンセリングに行って
感情を出してみたり
第三者の意見を訊いたり
自分の考えを整理したりして

少しでも心が軽い状態で
生活した方が
ずっと豊かな生活が送れると思いませんか?

最後に

この書籍には他にも
こんな時はこうしましょう、とか
アメリカでの実際の事例などを交えて

メンタルヘルスに関する
アメリカ人と日本人の考え方の違いを

分かりやすく説明しています。

いつもと違うなあ、疲れやすいなあ
人間関係しんどいなあ、は
メンタルヘルスの黄色信号。

より心地よく生きるために

日本でももっと

カジュアルにカウンセリングを
受けられる文化が根付くことを願います。




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