海外生活を楽しく送るために




久しぶりの投稿です。

アイルランドに住み始めて2年目になりました。
1ヶ月を超える海外滞在は今回が初めてで、海外で働くのも初めてで、
いろんなことがありましたが、皆さんのおかげでとても充実しています!

海外在住者にカウンセリングをした1年を振り返って


先日、
「なんで海外に行こうと思ったんですか?寂しくないんですか?」ときかれました。

確かに日本にいる頃より独り時間は長いのですが、寂しくないんです。
やりたいことをやらせてもらえているという
心の充実が大きいのかもしれないなと思いました。

海外に行こうと思ったきっかけは純粋で、18歳で初めて海外に行った際に受けた衝撃が忘れられなくて、ただただ興味本位でした。
でも、自分のなりたいと思ってたカウンセラーにならずして海外に行くのは何か気がひけるものがあったため、資格を2つ取ってからやっと出発することができました。
海外に行きたいと思い始めて8年経って、ようやく叶えられることができました。
きっとあの時焦って飛び出していたら1年のワーホリで期限が切れて帰国することになって大後悔していただろうと思いまいす。

焦らず、しっかり計画的に。海外に住みたいと言う気持ちが切れなければ
あなたの行くべきタイミングは来るんじゃないか、と思っています。


最近は、海外に留学したい、住みたい、仕事で進出したい、と思いを馳せておられる方が
かなり増えましたよね。そしてこれからもどんどん増えていくのではないかと思います。
あるいは、日本を離れたい訳じゃないけど、出世のために海外赴任を受ける、という方もいますよね。

海外在住者へのカウンセリングを提供する側の観点から
この1年で色々なことを感じたので、今日はそれをシェアしたいと思います。

まず、海外に憧れを持ってから実際に海外で生活するまでに、いくつかのステージがあるなと思っています。

・海外で生活する自分を想像する憧れの時期
・海外に住むに当たって準備する時期
・実際に海外に移り住んですぐのカルチャーショック期
・慣れてきた海外生活を維持する時期
・海外という概念を超えて今の場所で自分らしく生きはじめる時期

そしてそれぞれのステージごとに悩みや壁があると思います。

海外で生活する自分を想像する憧れの時期


この時期は、パートナーの転勤など思わぬ事情で海外移住することになってしまったという方は通らないかもしれません。

多くの方は、海外に住んでみたい、留学してみたい、他の言語を話せるようになってみたい、などの期待を描きますよね。あるいは、今時留学していないと進路に困ると思い込んでいる方もいるかもしれません。

この段階では、憧れや期待の高まりから現実的な側面を見逃しがちです。
例えば住居を契約する、必要なものを揃える、仕事や学校を見つける、ビザや税金など必要な申請をするなど、かなり手間のかかることが多いのですが、そこにはまだ目が向かないようです。

期待が大きければ大きいほど、のちの準備期やカルチャーショック期に大きな影響を与えます。

海外に住むに当たって準備する時期

この時期では、ぼんやりと海外に行くために言語を学び始めたり、貯金をしたり、どの国に行くかを決めるために調べたりあるいは実際に旅行で現地に赴いたり、具体的にどのような手続きで移住するのかを調べたりする時期かと思います。それから、今の生活に区切りをつけて周囲の人とお別れをすることも含まれます。

例えば、
・英語を頑張って勉強しているんだけれどもなかなか伸びていない感じがして、このままで海外で生活していけるのだろうか
・インターネットの情報をもとにどのくらい生活費がかかるか算出してみたけれど、もし向こうで仕事が決まらなかったらどうしよう
・友人や同僚と会えなくなるけど、帰国してもまた今までみたいに関わってくれるだろうか
・もし赴任中に家族に何かあったらどうしよう。

そんな不安を抱いて、尻込みしたり必要以上に調べたり準備したりする方が多くいらっしゃいます。
特に、やむを得ず海外に移住することになった方に多くみられるような印象です。


実際に海外に移り住んですぐのカルチャーショック期

また別の記事で詳しく書こうと思うのですが
この時期には色々な葛藤や苦悩があって、最もカウンセリングを必要とされる時期だと思います。

この中にも4段階あって、特にこの部分がよくカウンセリング では取り上げられるのですが
「ハネムーン期」「闘争期」「適応期」「統合期」
と、憧れの地について全てが新鮮で楽しい時期から、
色々と不便さが際立ち苦しくなって
それでも自分が慣れていくことで
その国のことを自分のものとして受け入れていく過程を経ます

・語学力向上のために日本人と会わないような環境に身を置いたけど、孤独でたまらない
・日本で当たり前のことが通用せずに、イライラが止まらない
・お金のことが不安で節約ばかりしてストレスがたまる
・海外に来たら自分が小さく思えて、自立できていない気がする
・国際恋愛のこと

など、主にカルチャーギャップによる納得のいかなさや、日本では見えなかった自分の性格などに悩んでいる方が多いです。

慣れてきた海外生活を維持する時期


そんな時期を経て、留学やワーホリの方は、半年や1年が経ちビザが切れて帰国する時期になります。楽しかった、友達ができた、語学力が伸びた、と悔いなく帰られる方ももちろん大勢います。

この時期では、主にワーホリからもっとその国に残りたい方、あるいは就労ビザをお持ちで帰国予定のない方、国際結婚をされてその国に長く住むことが決まっている方などが経験する時期かと思います。

みなさん一番不安になるのが、仕事の契約更新やビザ更新のこと。それから結婚や出産などのライフイベントを海外で過ごす不安も多いです。

・これまで築いてきた心地よい環境が一気になくなってしまうかもしれない
・もし次の月からこの国にいられなくなったらどうしたらいいんだろう
・日本と現地を何度も行ったり来たりできないし、1番に支えてくれる家族がいないのは不安

などが多いかと思います。あるいはもう少し複雑な状況の人もいます。何れにせよ先が見えない不安に苦しむ方が多いです。

海外という概念を超えて自分らしく生きはじめる時期

この時期は数年以上、同じ国で生活している方が経験する時期ですが、
結論から言うと、海外に住んでいると言う感覚ではなく、今の場所でいかに自分が最大限に満足してい過ごしているという段階です。
ある程度充実した仕事や給与で、友人やパートナーとの関係を維持し、将来のことを視野に考え行動する、自分のライフスタイルを確固たるものにしている状態です。

これを感じ始めると、日本だからとか、僕の場合はアイルランドだから、とかそういったことはあまり気にならなくなってきます。

どこの国に住んだとしても食事も仕事も恋愛もするから、今与えられた環境の中でいかに満足感を高めていくかという視点が得られます。

まとめ

アイルランドに住んで2年目、この1年で自分自身が体験したことや、
多くの海外在住者にカウンセリングを行ってきて感じたことを書きました。

様々な時期でそれぞれの悩みがありますよね。

共通点としては、孤独感、先が見えないこと、自分に自信を持てないこと、が大きいんじゃないかと思います。
でもずーっとグルグル考えていて抜けられないんですよね。
周りを見ると上手くいっているように思えるし、
相談できる相手を作れない自分を恥ずかしく思ったり、
自立できていないような気がして情けなく感じたり、
海外に出てきたからには何かものにしたいと言うプライドが邪魔したり。

でも僕が言いたいのは、そんな時期を乗り越えたところに楽しさが待っていると言うこと。それぞれの段階にそれぞれの悩みがあると同じ分だけ、それぞれの楽しさがあります。

だから、自分なりの解決方法を見つけて、せっかくだったら充実した海外生活を送りませんか。

僕はそんな人たちを応援したいと言う気持ちで
オンラインカウンセリングをしています。

読んでいただきありがとうございます!

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